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徒然ESSAI
俳句・短歌・川柳 字余り嫌い・五・七・五(七・七)
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他所へ発表中のものは掲載が遅れるため、掲載時に★印を付記いたします。
春
桜葉の緑あざやか新年度 |
2015. 4. 1 |
こどもらの手に洗われし青蛙 |
2014. 4.12 |
夢の中桜楽しむ温泉地 |
2014. 4. 6 |
出発を白き桜が見送れり |
2014. 3.28 |
陽光に命輝く桜かな |
2014. 3.28 |
水仙の一雨ごとの背比べ |
2014. 3. 3 |
春雪に猫が運んだ梅便り |
2014. 2.20 |
春来れば うぐいす餅と道明寺 |
2014. 2. 1 |
如月の長閑な午後の墓参り |
2014. 2. 1 |
路地行けば猫が顔出す春日和 |
2011 |
軒下に赤きくちばし燕 |
1973 |
夏
父母逝きて一人聞き入る蝉しぐれ |
2016. 7.31 |
時経れば豹になりたるバナナかな |
2015. 4.18 |
氷室建つ国を想うや長き夏 |
2014. 8. 9 |
薫風の横須賀眺む子規の句碑 |
2013. 5.28 |
惜別の風と知らずや蝉しぐれ |
2012. 8 |
世に出でて暑さ見送る法師蝉 |
2012. 8 |
風眠る深き夜に降る蝉しぐれ |
2011. 8 |
スズランの幸福乗せたパリ便り |
2011. 5. 3 |
湯けむりに霞むミカンの白き花 |
1974 |
秋
指先を染めて手を振る紅葉かな (すでに真夏日のせいか、早くも紅葉している) |
2017. 6. 3 |
指先に化粧施す紅葉かな (すでに真夏日のせいか、早くも紅葉している) |
2017. 5.27 |
秋晴れの青いドームの下を行く |
2015.11.28 |
雨あがり空に群れなす羊雲 |
2015. 8.27 |
雨降りの朝の草むら虫の声 |
2015. 8.26 |
猫塚に風冴え渡り秋彼岸 |
2014. 9.24 |
残月の別れ惜しむや秋の空 |
2013.10.21 |
朝寒に色深めゆく紅葉かな |
2012.12. 1 |
覚めやらぬ目にも清しき秋の空 |
2012. 8 |
冷めやらぬ肌に清しき秋の風 |
2012. 8 |
家々の灯り恋しや秋の風 |
2012. 8 涼 |
窓に寄る風の便りか柿一葉 |
2011 |
秋風と香り楽しむカフェテラス |
2011. 7.24 涼 |
天高く枯葉舞い散る池の岸 |
1973 |
冬
雪止んで陽射しまぶしき銀座かな (2.8 東京20年ぶりの大雪) |
2014. 2. 9 |
冬の朝羽毛布団の夢の中 |
2014. 1.30 |
衣長に霞みて白き冬の富士 |
2014. 1.22 |
幸せは夢にまどろむ冬の朝 |
2014. 1.21 |
冬空に朝のヴィーナス輝けり |
2013.12.30 |
朝ごとに冷える空気に冬支度 |
2012.10.24 |
牡丹雪かすむ歩道に傘の花 |
2011. 2.11 |
厳寒の明け行く空に宵の月 |
1973 |
夏目漱石『虞美人草』章に添える十九句
雑句
青信号並んで渡る鳩四羽
目白通りで信号待ちしている人の近くで鳩がかたまっていた。何をしているのかなと見ていたら、何と!青信号になったら行儀よく並んで、横断歩道を歩いて渡っていった! |
2018. 9.23 |
鳴かぬなら放してやろう不如帰 |
2015. 6.16 |
気が付けば三区歩いた猫散歩 |
2015. 6.15 |
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気が付けば三区歩いた猫散歩梅雨の晴れ間の風に吹かれて |
2015. 6.16 |
生きてゆく上に不都合なけれども己なき日の雲切れ間なし |
2014.10.28 |
乗換えは一駅ほどか渋谷駅地球の穴は五段階なり |
2014. 9.14 |
窓辺より短き光り差す秋に想い起こすは安らかな日々 |
2014. 9.14 |
青深く真白き雲を置く空に黒き点描雀群れ飛ぶ |
2014. 8.30 |
久方の雨に頭を垂れるとも我が青春の夢ぞ果てなし |
2014. 3.29 |
超多忙従姉の洩らす一言は寝れば天国起きれば地獄 |
2014. 1.21 |
春尽きて残るくれなゐ夢と散る白き涙の果てる大地に |
2013.11. 6 |
久方の早き寝床に着きたれば支離滅裂の夢ぞ訪る |
2013.10.21 |
夕暮れの家路を急ぐ人の背に映る景色は一家団欒 |
2013.9. 21 |
解釈は自分に寄せるものなれば正しくもあり正しくもなし |
2013. 9.19 |
明るいと軽いは違う頭からその本質をとくと眺めよ |
2013. 9.19 |
学習の意欲高まる秋なれど心地良きよの眠り楽しき (よ=夜・世) |
2013. 9.18 |
何もかも権利権利と認めれば原始時代と変わることなし |
2013. 8.29 |
風に聞け我が人生の行く末は流れに沿える雲の如くに |
2013. 8.14 |
へつらわず利に流されず気取らずに生きる人こそ真の人なり |
2013 .8.14 |
若者の心掴めと言う前に手本となれる先達であれ |
2013. 7. 3 |
漱石の文学論の上に建つ言葉の城は美しき哉 |
2013. 2.27 |
藝術の人に与える印象は観る人ごとの人生の数 |
2012.10.24 |
切り開く道に苦難は多けれど月経るごとに夢ぞ輝く |
2012.10.24 |
世の中の多勢と個性違えども我が人生と君は貫く |
2012.10.24 |
敷石の隙間に天を仰ぎ見る草に倣いて命つなげよ |
2012. 9. 6 |
足元の舗石を越えて生きる草伸びよ若者天に倣いて |
2012. 9. 6 |
目覚めれば雨の訪ねた跡ありて石の上にも秋ぞ来にける |
2012. 9. 4 |
朝風に揺らぐ香りに誘われてアゲハ舞来るアベリアの垣 |
2012 |
漱石の病んで眺めた梅擬寒さ身に染む硝子戸の中 |
2011 |
楽しげに風に弾んだ八重桜若き乙女の笑顔にも似て |
2011 |
道に沿い溢れる桜美しく去りゆく君の命思えば |
2009. 4 |
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こだわりを捨てれば見える新世界 |
2014.2. 1 |
低所得痛い増税消費税 |
2014. 1.31 |
依存型社会が起こす欲の風 |
2013. 8.29 |
都合よく変える法律秩序なし |
2013. 8.29 |
伝統を陰で支えるマエストロ |
2013. 8.28 |
食事よりサプリに頼る栄養素 |
2013. 8.27 |
睡眠と食で計れる幸福度 |
2013. 8.14 |
老いてなお親子三代資金蔵 |
2013. 8.11 |
命名に字画気にする親心 |
2013. 8.11 |
就活の次は婚活いつ自活 |
2013. 8.11 |
帰り道犬を抱える逆散歩 |
2013. 8. 7 |
対話とは昔人間今機械
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2013. 8. 7 |
人生は悲しみの谷夢の丘 |
2013. 8. 7 |
結婚は長い馴れ合い認め合い |
2013. 8. 7 |
恋愛は出会いふれ合い癒し合い |
2013. 8. 7 |
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文章の断片と短編はテンで長さが違う |
2014.10.13 |
苦労の舟歌―老 and 浪、老 end 労、振り返るな老・労 |
2014. 5.16 |
世の中は澄むと濁るの違いにて 路上ライブが路上ライフに |
2014. 4.18 |
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空蝉(うつせみ)
いつもと同じ道なのに、ふといつもと違う行動をして蝉の抜け殻を発見しました。「蝉の抜け殻」に語源を持つと言われる空蝉とは現身(うつしみ)を連想させる「もののあはれ」の代表的言葉で『源氏物語』三帖(源氏17歳の夏の帖)の名前でもあります。
2013.8.5 |
ご高覧ありがとうございました。
日傘順子 Junko Higasa